唐宋館珍品
青銅中国将棋駒
宋(960-1279年)
直径約1.8㎝
成都華陽より出土
2016年5月、この宋代青銅将棋の駒一式が成都天府新区万安鎮付近の宋代磚室墓の中で発見された。全部で30枚残され、保護措置及び整理のあとに分かったことですが、現代に親しまれている中国将棋より「象」の駒が二枚、「砲」の駒が一枚足りず、「卒」の駒が一枚多いことが判明した。文献によれば、戦国時代では既に、将棋が生まれ、宋朝には全国に広まり、国民に愛されていた。最初のころ、中国将棋の駒はたったの12枚しかなく、黒と白それぞれ半分を占めていたが、宋朝末期になると、32枚の対戦形式に進化したとのことだった。この将棋セットは全部揃っているわけではないが、しかしながら、残された駒から対局の形式を推測することができ、それは現代の中国将棋とほぼ一致しているのが分かる。