明清館珍品
彩釉陶侍従俑
明(1368-1644年)
長さ14.4㎝、横9.6㎝、高さ35.1㎝
成都五里墩(とん)より出土
この人形は藍の釉薬が用いられた正方形の台座の上に立ち、頭部、手と足には釉薬が施されていません。丸い顔つきで耳も大きく描かれています。頭には笠をかぶり、右衽(うじん)窄袖(さくしゅう)の長いローブを身につけています。ローブの色は青く、腰には藍の帯びが巻かれ、お腹が少し垂れています。一つの手を肩の上に挙げ、もう片手は腰の帯に掛けているので、おそらく轎子(※きょうし:中国の貴族が乗る輿である)を担ぐ家来でしょう。瑠璃場窯製品です。