富貴長春--中国伝統財宝文化展
展示テーマ
富貴長春--中国伝統財宝文化展
会期
2021年12月28日~2022年3月20日
会場
3階臨時展覧ホール
「富貴長春」とは宋代から金代にかけて流行したお祝いの言葉で、繁栄と幸福、長い春を象徴していると言われています。何千年もの間、人々はこのようなより良い生活を重要なテーマとして追求してきています。より良い生活の追求とともに、中国の大地には、長年にわたり、深くて多様な中国の伝統的な財宝の文化が徐々に蓄積されてきています。先秦の時代から明・清の時代にかけて、金運祈願とその信仰は中国の伝統文化に根ざし、社会の発展とともに構築され進化し、1000年以上にわたって衰えることなく生き続けてきたものです。地域背景や発展の度合いの違いから、各地で富を祈る文化的特性の差はありますが、共に「聚財裕民(富を集めて民を豊かにする)」「取用有道(正しい方法で獲得し、正しい道に使う)」という伝統的な富の文化の精神を統一しているもので、多様性と統一性のある中華文明を築く精神的な絆となっています。
今回の展示では「富貴長春」をテーマとし、中国の金運祈願文化の源流を手がかりに、瀋陽故宮博物館・重慶中国三峽博物館など9箇所の文化財機関で所有している豊かな文化的意味を持つ金運祈願の器物や、完全な富の神の像、色鮮やかな富の神の絵などを含む103点/セットの逸品文化財を出展しています。展示は、情報満載のイラストとインタラクティブな体験で補完され、「応運而生(時運に応じて現れる)」、「財神有道(正しい蓄財方法)」、「祭神祈財(神仏を祭り、財運を祈願する)」という三つのセクションを通して、中国伝統の富の概念と表現の発展と変化を紹介し、金運祈願信仰と習慣が持つ伝統的な富の文化的意味合いを深く説明し、「聚財裕民(富を集めて民を豊かにする)」「取用有道(正しい方法で獲得し、正しい道に使う)」という伝統財運文化の精神を伝えるようにしています。