人と自然:ベーリン氏寄贈品展館珍品
ホッキョクグマ
ホッキョクグマ
Polar Bear
Ursus maritimus
目:食肉目 Carnivora
科:クマ科 Ursidae
属:クマ属 Ursus
分布:北極海付近
保全状況:危急(VU)、CITES附属書Ⅱ
長さ235㎝、横85㎝、高さ105㎝
シロクマ、氷熊とも言われており、最大の陸生種肉食動物の一つです。体長1.8~2.8m、肩の高さは1.7mに達し、体重150~650㎏となります。ホッキョクグマの頭部は真っ直ぐ長く、耳は小さく長い頚部を持ち、皮膚の色は黒です。体はぶ厚く透明な体毛で覆われ、毛並みは白か淡い黄色に見えることがあります。管状の体毛には保温効果もあり、その脂肪層は厚く、足の部分にも毛で覆われています。これにより泳ぐことや氷の上を移動することが可能になります。ホッキョクグマにとって、海氷は重要な生息地帯となります。浮氷の上で狩猟し、氷の隙間や海岸からアザラシを追跡できます。ホッキョクグマはクマ科動物の中で最も肉好きで、長時間の潜水と水泳が可能です。夏季になると海水が解け、アザラシの捕食は不可となりますが、何カ月もの間食事しなくて済むように蓄えた脂肪で生命を維持できます。